クラウドストレージ利用の前にオンプレストレージとの違いを考えよう~その1

6月9日, 2022BlackBerry Workspaces, blog, DRM, クラウドストレージ

多くの企業では、WindowsファイルサーバをPC環境のストレージとして利用されていると思います。

そしてクラウドストレージの紹介をするとオンプレファイルサーバと比較するのでなくBOXやOneDriveといったメジャーなクラウドストレージ製品同士を比較や特徴を整理されることが大半だと思います。これも大事なことですが目的は、クラウドストレージを導入してオンプレストレージからの移行だと思います。

良いものを選びたい気持ちは分かりますが、オンプレファイルサーバの代替として考えるのであれば、最初にすることはオンプレファイルサーバとクラウドストレージの比較だと思います。

その第一弾として私が前職で利用していたオンプレファイルサーバ環境の概要をお話ししつつ、それをクラウドストレージに切り替えると何を変えなければならないのかというポイントを少しづつ紹介致します。

簡単ですが、私のプロフィールですがPCを中心としたシステム基盤の企画・管理・運用を国内並びに米国で30年関わって来ました。

今では当たり前にLANもMS-NetworksやNovellに始まり近年のWindows環境までを経験してきております。

さて前置きはこの辺でオンプレのファイルサーバの話ですが、私が関わった環境では部門、部、課そして個人でアクセス制御を行っていました。

そして一年に一回の組織変更で部門や部、課の体制変更に伴いファイルサーバの組み換えという大仕事がありました。

それ以外にも、物理的な容量制限があることから責任者が常に不要ファイルの削除を促し部や課単位で容量管理を行う環境でした。しかし、この容量制限があるから組織変更での組み換えが可能だったといえます。

クラウドストレージの大半は容量無制限をうたっています。ありがたいことなんですが実は無制限=不要ファイルは残地という結果は避けることができません。

ということでポイント1は、利用方法を刷新することがクラウドストレージを導入の成功への一つということです。

具体的には、容量無制限を活用する利用方法と運用が必要になります。

【容量無制限を生かした運用】

容量無制限はユーザからすれば運用負担が軽減されるメリットがありますが、容量制限があったから不要ファイルの削除をしていたのが不要になるということです。すなわち企業に不要な資産がいつまでのストレージに残ってしまう。家で言うならごみ屋敷のようになってしまうこともあるということです。

また、容量制限があるからバックアップを取ることができましたが容量無制限ではバックアップをとることも難しいし、その復元先を用意することも簡単でなくなります。

(1)不要ファイルに対する考え方の変更

ごみ箱機能を有効的に活用をして一定期間利用がないファイルを自動でごみ箱に移動させます。皆さんもご存じの通りごみ箱への移動は完全な削除でなく、一旦は有効なフォルダから削除をするということです。もし、必要であればごみ箱から復活をさせれば良いし、本当に不要ならごみ箱からも削除をするという運用をすれば良いだけのことになります。

容量制限があれば、人がチェックをして各自で行っていたことをストレージの機能を活用して自動処理させることで無制限とはいえ必要なものだけで保持する運用が可能になります。このような機能はストレージによって異なりますのでチェックポイントとして抑えるべきところになります。

弊社が扱っているBlackBerry Workspacesでは。ごみ箱への自動移動そしてごみ箱での保存期間を設定することができます。

BOXなどメジャーなクラウドストレージでもありますが製品紹介ではあまり紹介されていません。

(2)バックアップの変革

無制限になるとバックアップは容易ではありません。多くのクラウドストレージにバックアップ機能はありません。その代替としてファイルの世代管理機能があります。

ファイルの世代管理機能は、バックアップ的な要素だけはありませんがクラウドストレージでは50~100世代の保存がされます。

弊社が取り扱うBlackBerry Workspacesでは、エディションに関わらず100世代まで保存が可能です。

他の製品では、エディションにより世代が異なることもありますので確認が必要となります。

オンプレでのバックアップは基本はディスク単位だったと思いますがクラウドストレージではディスクではなくファイル単位でバックアップする考え方が必要になります。これをオンプレがバックアップ運用あるから同じものをクラウドストレージでもやりたいという要件を出した段階でクラウドストレージ導入は不可となってしまうので発想の転換は重要です。

話は長くなりそうなので今回はここまでとします。容量無制限のクラウドストレージって良いね!って思われると思いますが発想の展開なくして導入には行きつかないので注意してください。

次回は、アクセス制御に関してオンプレ環境とクラウドストレージへの違いをお話ししようと思います。