「AI」という言葉は恣意的に利用される~初心者のハンドメイド製品と熟練者の技能を学んだ機械製品の関係から考察する

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こちらの記事に目を止められた方は、「AI」という言葉やその機能について、より深い情報を収集されているかと思います。昨今の傾向として、AIに比較的使われる機能をプログラムの中のほんの少しの範囲だけでも利用しているものや、いつのまにかプログラムを組んでいること自体を「AI」といっているケースもあるかと思います。そして、「AI」と聞いたとたんに、「すごいこと」というイメージによって、すべての製品が一律にすごいことを行っていると誤解したり、想定したりということが起こっているのではないかと思っています。

そもそも「AI」の定義とは何でしょうか。どうも「知的」と認識されることが可能かどうかが分岐のようなので、プログラムされたものを「知的」というのは無理があると思われます。

<人間の「知的」能力をコンピュータ上で実現する、様々な技術・ソフトウェコンピュータシステム>(講談社(2017)「人工知能」『IT用語がわかる辞典』、朝日新聞社・VOYAGE GROUPより引用)

<誤解を恐れず平易にいいかえるならば、「これまで人間にしかできなかった「知的」な行為(認識、推論、言語運用、創造など)を、どのような手順(アルゴリズム)とどのようなデータ(事前情報や知識)を準備すれば、それを機械的に実行できるか」を研究する分野である>佐藤, 理史「人工知」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館朝日新聞社VOYAGE GROUP、2018年より引用)

そういう意味では、「AI」を利用していると謳い文句がある数多の製品・サービスのなかで、生まれたばかりの赤子が持つレベルの「知的」性と、半世紀以上生きてきた人が持つ「知的」性は雲泥の差があると思いますし、長年の革新的技術に裏打ちされ成熟したプログラムは、「知的」性を持たないからといって、なんらAI製品に劣後することはないと思われます。

一見、ハンドメイドと記載されているものが、その人件費分やイメージで高価に思えたり価値があると判断される場合があると思いますが、それは機械で作るより、精密であったり、ニュアンスが発現していたりしている場合に限り評価されるべきで、人間の初心者が作成する製品より、精密にプログラムされた機械が作成する製品の方が、精密でニュアンスを表現できるのであれば、ハンドメイドである利点はゼロといえると思いますし、人件費分だけコストが高くなるかもしれないので、すべての点においてネガティブな観点しかないと思います。

次にAIにも「天才型」と「凡才型」がある可能性があって、それは当社が扱う製品において感じたところでもあります。当社が扱うAIを含むセキュリティ商材は「未知への対応」まで含むことがセールスポイントとなっている一方で、他社のAIを含む大多数のセキュリティ製品においては、「未知への対応が不十分」なことが、実際の運用によって判明しております。人間の中にも「知的」ではあるものの、「天才」と「凡才」がいるように、AIの中でも「天才型」と「凡才型」といえるようなものがあると思います。そして、本来我々がAIに望むものは、天才型であり、凡才型ではないのではと思う次第です。言い換えれば、未知に対応できるようなものを「知的」性をもつもの=AIと定義してもいいのではないかとも思います。

AIの利用はこれから拡大され、その過程で上記のような凡才型のAIは淘汰される時代が来ることが、本当のAIの時代といえるのかもしれません。